Oct 19, 2009

個人破産よりも夜逃げより楽なことはない

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 巨人が、ここにきて妙に勢いづいている。10日の阪神戦に敗れて優勝の可能性が完全消滅すると、解き放たれたかのように無傷の5連勝。1勝すれば優勝の中日には、なんと3タテを食らわせたのである。

 「中日を相手にこういう3連戦は珍しい。いつも接戦ですが、大差がついて…いい3連戦だったと思います」

 原辰徳監督(53)は興奮気味に顔を紅潮させていた。

 7点、4点ときて、16日は今季最多の12点を奪うなど、それまでの中日戦と全く様相が違う。それ以前の21試合はロースコアの接戦で、計44得点(1試合平均約2点)に過ぎなかったのだから、指揮官が頬をつねりたくなるのも当然だ。

 この要因は、大不振にあえいでいた打撃陣がにわかに“帳尻合わせ”をしてきたことだ。特に年俸5億円の2年契約が今季限りで切れるラミレス外野手(37)は、10月に入ってからの14試合で48打数22安打、驚異の月間打率・458(16日現在)。さらに、自身2009年8月以来2年ぶりとなる4試合連続本塁打。49本塁打を放った昨年でさえ、1度もなかった。いかに必死になっているかがうかがえる。

 夏場まではラミレス、阿部、坂本の看板3選手がそろって打撃不振。「打率2割5分トリオ」だった。しかし、ラミレスは8月末時点の打率・253を、9月末には・261に上げ、16日には・281まで来た。

 阿部も・257(8月末)、・278(9月末)、・293(16日現在)と驚異的な巻き返し。坂本も・248→・255→・264とそれなりに上げてきた。

 16日は54日ぶりのスタメン復帰を果たした小笠原道大内野手(37)も、いきなり2安打を放ち復調をアピール。来季が契約最終年となるだけに、今季中に手応えを得ておきたい。

 うかうかできないのは主力以外も同じ。今季年俸1億3000万円の谷佳知外野手(38)は、右の代打として役割のかぶる高橋信二(33)、大村三郎(35)の補強もあって2軍落ちを経験。危うい立場にあったが、10日から5試合連続スタメンで19打数9安打(打率・474)とスパークした。

 その大村も9月21日に2軍落ちしてから音沙汰なしだったが、16日に出場選手登録されると即、途中出場で2安打だ。

 原監督は「ガッツ(小笠原)にしてもサブロー(大村)にしても、いい戦力として残ってくれた。谷の活躍が刺激になっているのでしょう」とみる。

 どうせなら「もっと早く調子を上げてくれていたら…」と悔やみきれないG党も多いのでは。

 残る巨人の公式戦は横浜戦(22日、東京ドーム)のみ。29日に開幕するクライマックスシリーズへ、果たして上げ潮のまま突入できるだろうか。(宮脇広久)

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 阪神・真弓明信監督(58)の退任が決定。注目は後任監督選びだが、阪神ならではの事情もあるようだ。

 南信男球団社長(57)は16日、巨人が中日に勝ちBクラスが確定すると「真弓監督から『クライマックスシリーズ(CS)を逃した場合、責任を取って退団したい』という意向を聞いていた」として辞任であることを発表。これで表向きにも監督選びが動き出したが、坂井信也オーナー(69)は「方向性を確認したら、後は南君が動いてくれる」。

 ところが、人選は南社長ひとりに委ねられているわけではない。伝統球団ならではの難しさもあるのだ。

 巨人ならOB会の発言力が強く、監督就任はOB会の支持を得られることも重要な条件となる。しかし阪神の場合はというと、川藤幸三OB会長(62)は「会社が決める監督について、どうのこうのと言ったりはせん。昔から阪神は、OB会が監督人事に意見を出したということがないんよ」と話す。

 むしろ影響力があるのは、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)でも阪急系経営陣といわれている。阪急電鉄と阪神電鉄は2006年に経営統合。当時、旧阪急HD側は「球団経営にタッチしない」とする覚書を交わしたが、実際はそうでもないようなのだ。

 球界関係者によれば、08年オフの真弓監督就任決定直前、最終候補者には木戸克彦ヘッドコーチ(50)も残っていたが、「最終的には阪急系経営陣からの意見がきっかけで、真弓さんに一本化された」と話す。

 中日を退団する落合博満監督も候補としてスポーツ紙の紙面をにぎわしているが、阪急系幹部の1人は「中日の歴代監督の恒例行事だった後援会へのあいさつ回りを怠って会長を怒らせたり、ファンへの情報発信ができるタイプではなく、興行の世界には向いていない」と指摘。阪神には向かないのでは、とする意見もある。

 真弓監督の退任で勝てるチーム作りが“絶対条件”に加わったが、それ以外にもクリアすべきハードルは多い。やはり、内部からの昇格という線が一番スムーズにみえるのだが…。

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